年間休日123日は少ない?シフト制の週休二日が多いのか

年間休日123日とは、1年間に123日の休みがある労働条件のことです。月に10日以上の休みがあり、大型連休も取りやすい環境といえます。

厚生労働省の調査では、労働者の平均年間休日数は116.0日なので、123日は平均よりも1週間分ほど多い休日数だといえるでしょう。

年間休日123日は少ない?シフト制の週休二日が多いのか

年間休日123日は少ないのか、シフト制の週休二日が多いのかを解説していきます。

これらの疑問を見るためには、年間休日の平均と比べて多いのか少ないのかを比較する必要があります。

また、シフト制の週休二日については、業界を見ることである程度分かる部分があるでしょう。

年間休日123日の内訳

年間休日123日の内訳は、シフト制と完全週休2日制の2つのパターンに分けられます。シフト制の場合、月の休みは10〜11日ほどで、1日の労働時間は7〜8時間程度です。

一方、完全週休2日制の場合は、土日祝に加えて、GWや夏季休暇、年末年始休暇などの特別休暇が設けられています。どちらのパターンでも、有給休暇を組み合わせることで、10連休程度の大型休暇を取得しやすい環境であるといえます。

シフト制(変形労働時間制)の場合

年間休日123日でシフト制の場合、月の休みは10〜11日ほどで、1日の労働時間は7〜8時間程度になります。休日が多い分、一日の労働時間は比較的短めに設定されていることが多いようです。閑散期には連休も取りやすいでしょう。

完全週休2日制の場合

完全週休2日制で年間休日123日の場合、土日祝に加えて、GWや夏季休暇、年末年始休暇などの会社独自の休暇が設けられています。有給休暇などを組み合わせれば、10連休程度の大型休暇も実現しやすく、プライベートを充実させやすい環境だといえます。

年間休日123日は平均より多い

厚生労働省の「就労条件総合調査」によると、労働者の平均年間休日数は116.0日。それに対して年間休日123日は、平均よりも7日分、つまり1週間分も多い休日数になります。

年間休日数が120〜129日の企業は、全体の28.9%。つまり、年間休日123日は、休日の多さでは上位30%に入る、かなり恵まれた部類といえるでしょう。

年間休日123日の仕事のメリット

年間休日123日の仕事のメリットは、大型連休が取りやすい点、安定している企業が多い点、そして休日を副業複業に活用しやすい点が挙げられます。休日が多いことで、リフレッシュの機会が増え、ワークライフバランスを整えやすくなります。

また、休日数の多さは企業の従業員に対する姿勢の表れでもあるため、安定した環境で長く働くことができるでしょう。さらに、副業や複業に挑戦する時間を確保しやすいのも大きなメリットです。

大型連休が取りやすい

年間休日123日もあれば、GWや夏季休暇、年末年始休暇などに10連休程度の大型休暇を取得しやすいです。有給休暇の取得もしやすく、リフレッシュしやすい環境だといえます。

安定している企業が多い

休日数が多いということは、それだけ従業員を大切にしている企業だといえます。ホワイト企業と言われるのも、だいたい年間休日120日以上からです。安定した企業で長く働きたい人には、年間休日123日以上の企業がおすすめです。

休日を副業複業に活用しやすい

副業や複業が一般的になりつつある中、休日の多さはそのまま副業に使える時間の多さでもあります。休日を活用して、スキルアップやキャリアの幅を広げることもしやすいでしょう。

年間休日123日の仕事のデメリット

年間休日123日の仕事のデメリットとしては、アルバイトなどの非正規雇用の場合、稼ぎにくい可能性があることが挙げられます。休日が多く、1日の勤務時間も短いと、十分な収入を得ることが難しくなるかもしれません。

また、休日数の多い企業は人気が高く、入社難易度が上がる傾向にあります。スキルやキャリアに自信がない場合、採用競争で苦戦する可能性があるため、自分の強みをしっかりとアピールすることが重要です。

アルバイトだと稼ぎにくい場合がある

年間休日123日で、1日の勤務時間もしっかり決まっている職場の場合、アルバイトなどの非正規雇用だと思うように稼げない可能性があります。休みが多くて時給も低いとなると、生活が苦しくなるケースも。

人気が高く入社難易度が上がりやすい

やはり休日の多い企業は人気が高く、入社難易度が上がる傾向にあります。スキルやキャリアに自信がないと、採用で苦戦するかもしれません。自分の強みをしっかりアピールして、人気企業へのチャレンジに臨むことが大切です。

年間休日123日の仕事が多い業界

年間休日123日以上の企業の多い業界としては、以下のような傾向があります。

  • 電気、ガス、熱供給、水道業:平均年間休日数120.1日
  • 情報通信業:平均年間休日数123.2日
  • 金融業、保険業:平均年間休日数123.3日
  • 学術研究、専門技術サービス業:平均年間休日数121.8日

比較的大企業が多く、労働条件の整備が進んでいる業界に、休日数の多い企業が多い傾向があるようです。

年間休日123日への転職者の声

年間休日123日への転職者の声では、休日の多さを評価する意見がある一方で、休日数だけでホワイト企業かどうかは判断できないという指摘もあります。単純計算では132日ほどになるはずの休日が123日になっているのは、祝日と休日の重複などが理由だと考えられています。

また、週休2日と祝日、夏季冬季の特別休暇が4〜5日ほどで、年間休日数が123日程度になるのが一般的だといわれています。休日数は重要ですが、企業の休日制度や社風なども総合的に判断することが大切だと、転職者の意見からうかがえます。

  • 「単純計算では132日くらいになるはずの休日が123日となっているのは、祝日と休日の重複などが理由。それでも123日もあれば、ホワイト企業といえる水準」
  • 「年間休日の日数だけでホワイト企業かどうかは判断できない。休日が多くても、パワハラ体質だったり過酷なノルマがあったりする企業はブラックといえる」
  • 「週休2日と祝日、それにプラスして夏季冬季の特別休暇が4〜5日ほどで、年間休日数が123日くらいになるのが一般的なイメージ」

休日の日数だけでなく、企業の休日制度や社風など、総合的に判断することが大切といえそうです。

まとめ

年間休日123日は、平均(116.0日)を大きく上回る休日数であり、全企業の中でも上位約30%に入る、かなり恵まれた休日数だといえます。

ワークライフバランスを重視したい人、プライベートの時間をしっかり取りたい人、副業や複業に挑戦したい人には、年間休日123日以上の企業がおすすめです。

ただし、休日数の多さがそのまま「ホワイト企業である」ことを意味しているわけではありません。企業の評判や社風なども確認した上で、自分に合った企業を選ぶことが大切です。

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