仕事に行きたくなくて朝に泣く…拒否反応を乗り切る方法

近年、仕事に行きたくないと感じる人が増えています。厚生労働省の調査によると、2020年の労働者の約30%が「仕事に対するストレス」を感じていると報告されています。

https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/000845811.pdf

本記事では、仕事への拒否反応を乗り切る方法を提案します。

仕事に行きたくないと感じたときの対処法

仕事に行きたくないと感じたときは無理をしないことが大切です。

タフな人は、仕事に行きたくないと考えないですし、思ったとしても仕事に行かないという選択肢を採らないわけです。

一方で、このページを読んでいる方は病んじゃっているわけです。

ちなみに、私も雇用されて仕事するのが得意ではないので自営業をしていますが、やっぱりまあまあ雇用されている仕事に行きたくないと思うのでいくぶんか分かります。

 

まずは無理をしない。

これが鉄則です!

自分の命と健康を最優先に考える

仕事に行きたくないと感じるときは、自分の心と体の健康状態を真摯に見つめ直すことが重要です。無理に我慢して出勤することは、かえって状況を悪化させる可能性があります。

自分の体調や精神状態に異変を感じたら、勇気を出して休むことを選択しましょう。体調不良を押して出勤することは、業務のパフォーマンスを下げるだけでなく、ミスや事故のリスクも高めます。また、心の不調を放置することで、より深刻なメンタルヘルスの問題に発展する恐れがあります。

「休むことは怠けている」という先入観にとらわれず、自分の健康を守ることが何より大切だと認識することが必要です。休養を取ることで、心身ともにリフレッシュし、仕事に対するモチベーションを取り戻すことができるはずです。

上司や同僚に相談する

仕事に行きたくない原因が職場の人間関係やストレスにある場合、一人で問題を抱え込まずに、上司や信頼できる同僚に相談することが有効です。自分の気持ちを言語化することで、ストレスを発散し、状況を客観的に捉える助けになります。

上司に相談する際は、感情的にならず、冷静に自分の状態を伝えることが大切です。仕事に行きたくない具体的な理由や、改善してほしい点を明確に伝えましょう。上司との信頼関係が築けていれば、適切なアドバイスやサポートを得られる可能性があります。

同僚に相談する場合は、相手の立場や状況を考慮し、プライバシーにも配慮しましょう。同じ悩みを抱えている仲間がいれば、互いに支え合うことで、問題の解決策を見出せるかもしれません。ただし、同僚との相談が職場の人間関係を複雑にする可能性もあるため、慎重に相談相手を選ぶ必要があります。

休職や有給休暇を取得して休養する

仕事に行きたくない状態が継続し、自分の力だけでは改善が難しいと感じたら、休職や有給休暇を取得して十分な休養を取ることを検討しましょう。

多くの企業では、メンタルヘルスの不調を理由とした休職制度が整備されています。休職は、一定期間仕事を離れて療養に専念できる制度です。休職を申請する際は、医師の診断書を提出し、上司や人事部門と十分に話し合いを行いましょう。休職中は、自分の回復に集中し、徐々に仕事への復帰を目指します。

有給休暇を取得することも、心身の休養に効果的です。日本では有給休暇の取得率が低い傾向にありますが、従業員には有給休暇を取得する権利があります。有給休暇を計画的に取得し、リフレッシュの時間を確保することで、仕事へのモチベーションを高められるでしょう。

カウンセリングや医療機関に相談する

仕事に行きたくない原因が、メンタルヘルスの問題に起因している場合は、専門家であるカウンセラーや医療機関に相談することが重要です。

社内にメンタルヘルス相談窓口がある場合は、まずはそこに連絡してみましょう。社外の専門機関を利用する場合は、心療内科や精神科のクリニック、メンタルヘルスに特化したカウンセリングセンターなどがあります。

カウンセリングでは、専門のカウンセラーが悩みに耳を傾け、問題の本質を見極めるサポートをしてくれます。自分の感情を吐露することで、ストレスを発散し、新たな視点から問題を捉え直すきっかけになります。

医療機関では、医師が心身の状態を診断し、必要に応じて薬物療法や適切な治療を提案してくれます。メンタルヘルスの不調は、早期発見・早期治療が大切です。自分で判断せずに、専門家のアドバイスを仰ぐことが賢明な選択と言えるでしょう。

以上のように、仕事に行きたくないと感じたときは、自分の健康を最優先に考え、周囲に相談しながら、適切な休養や専門的な支援を受けることが大切です。一人で問題を抱え込まず、早めに行動を起こすことが、状況を改善するための第一歩となります。

仕事に行きたくない原因

仕事に行きたくない原因は様々ですが、職場の人間関係の問題やメンタルヘルスの悪化が主な要因として挙げられます。

職場の人間関係の問題

上司とのコミュニケーション不足、同僚とのトラブル、パワーハラスメントなどが職場の人間関係を悪化させます。

メンタルヘルスの悪化 (燃え尽き症候群、適応障害など)

長時間労働や過度のストレスにより、燃え尽き症候群や適応障害などのメンタルヘルス不調を引き起こすことがあります。

退職を検討する際の注意点

仕事への拒否反応が強く、改善の見込みがない場合は、退職を検討することもありでしょう。ただし、退職は逃げではなく、新たな挑戦であると捉えることが重要です。

退職代行サービスを利用する際は、料金体系や個人情報の取り扱いについて注意が必要です。

また、退職後の生活設計と転職活動を綿密に計画することが求められます。

「退職する勇気」を持つことの大切さ

自分の人生を自分で決める権利は、誰にでもあります。退職を決断するには勇気が必要ですが、自己肯定感を高めることで、その一歩を踏み出すことができます。新しい環境で喜びを感じる生き方を見つけるために、自分の価値観や強みを再認識してみましょう。

まとめ

仕事への拒否反応を乗り切るためには、自分の心と体の健康を守ることが何より大切です。職場の問題を一人で抱え込まず、周囲に相談しながら解決策を探ってください。退職も選択肢の一つですが、十分な準備と覚悟が必要です。自分らしい生き方を選ぶ勇気を持って、新たな一歩を踏み出しましょう。

参考資料

資料名URL
厚生労働省「令和2年労働安全衛生調査(実態調査)」https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/h30-46-50b.html
独立行政法人労働者健康安全機構「こころの耳」https://kokoro.mhlw.go.jp/
一般社団法人日本産業カウンセラー協会「産業カウンセラー」https://www.counselor.or.jp/
中央労働災害防止協会「メンタルヘルス対策」https://www.jisha.or.jp/health/mental_health/
厚生労働省「治療と仕事の両立支援」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000115267.html

これらの資料やウェブサイトは、仕事に関連するストレスやメンタルヘルスの問題について、対策や支援情報を提供しています。専門機関のサイトでは、相談窓口や自己診断ツールなども利用できます。労働組合や産業カウンセラー協会のサイトでは、働く人のメンタルヘルスをサポートする取り組みについて情報を得ることができます。